フリーランスの自由さや、頑張るほど収入アップが期待できるという点は、たしかに魅力的だと思います。しかし、理想だけ見てフリーランスを選んでしまうと、あとで後悔することになるかもしれません。
フリーランスの現実
①とにかく収入が不安定
フリーランスの収入は非常に不安定で、仕事が取れなかった、病気で休んだなどで働けなければ収入は0円です。また、スキルが高ければ高額な報酬を得られますが、スキルがない場合は数万円稼ぐのがやっとということもあります。
前述の日本労働組合総連合会による調査では、専業フリーランスの平均月収は16万8,600円で、月収10万円未満の人が全体の約4割を占めています。そこから生活費や税金、国民健康保険料などを引いていくと、経済的に苦しい方もいるのではないでしょうか。
さらに、急にクライアントと連絡が取れなくなるなどのトラブルもあるため、常に仕事がなくなったときの対策を考えておかなくてはなりません。
②意外と自由じゃない
フリーランスが請け負う仕事には納期があるものが多く、フリーランスになった結果、かえって自由時間が減ることも少なくありません。納期が守れないようでは、次から仕事の依頼が来なくなる可能性もあります。
また、単価が低い仕事しか取れないと、収入を確保するためには仕事の数を増やすしかなく、長時間労働になりがちです。納期や収入のことを考えると、好きなように休んでばかりはいられないというのが実情と言えるでしょう。