現在、銀行の普通預金に預けていても金利は0.001%です。
100万円預けて、受け取れる利息は10円(税引き前)です。残念ですが、日本の金利では助けにはなりませんね。
では、どのようにすれば、老後のためにお金を増やすことができるのでしょうか。
具体的には、長期・複利・時間分散で投資をすることが大事になってきます。
まず、「長期」ですが、最低でも20年以上の時間をかけて運用してみてください。過去のデータ上、運用期間は長ければ長い方が投資から得られるリターンが大きいと言えます。
次に「複利」ですが、複利とは、投資から得られるリターンを受取らずに、投資元本にその利息や配当も含めてそのまま運用を継続する方法です。これを実践するとお金は雪だるま式に増えていきます。
最後に「時間分散」ですが、投資対象に一度に資金を投入せずに、少しずつ積立て買付ける方法のことです。
投資する対象にもよりますが、この3つの手法を組み合わせることにより、過去のデータ上は大きなリターンを得ることが出来ているのです。
ただし、この投資手法を行うにあたっては注意点があります。
この手法は、あくまでも月々の安定的な収入を前提としているということです。
投資している人に万一のことがあった場合や、けがや病気で働けなくなった場合は、この投資そのものを継続することが難しくなります。これが最大のリスクです。
そのために、リスクに備えて、あらかじめ保障を充実させておくことが非常に重要です。
運用をする際は、この保障と投資のバランスもキーポイントになります。
まとめにかえて
今回のお話では、国民年金と厚生年金の概要と受給額の差について説明してきました。
年金だけでは、老後を乗り切るには少し難しいな・・・と思われた方もいるかもしれません。
年金の受給額や老後に使う生活費には個人差があり、ライフスタイルも大いに関係します。
充実した豊かな老後を迎えるためには、どのようにお金を使うかという計画が大事になってきますから、早めに考えることをおすすめします。
資産運用で成果を出すには時間がかかります。保障と投資のバランスをうまく取れる商品を選ぶのも大変な作業です。
まずはお金のプロにライフプランも含めて相談し、自分に合う金融商品を聞いた上で、納得してから運用をスタートできればベストです。
参考資料
- 日本年金機構 年金Q&A
- 厚生労働省「いっしょに検証!公的年金(日本の公的年金は2階建て)」
- 日本年金機構 年金の制度や仕組み、保険料に関するもの「知っておきたい年金のはなし2020年4月1日」
- 厚生労働省年金局「令和元年度厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和2年12月)」
- 公益財団法人生命保険文化センター「老後の生活費はいくらくらい必要と考える?」
- 谷口 裕梨「厚生年金と国民年金、老後にもらえる金額はどちらが多いか」(LIMO)
- マネイロ「資産運用はじめてガイド」
佐藤 雄基