次に厚生年金を見てみましょう。
同じく、厚生労働省ホームページを見てみると、厚生年金は公的年金の2階部分となっています。
厚生年金は企業等に勤めている人が対象の制度で、20歳前でも勤めていれば自動的に加入、保険料は1ケ月の給与に対する定率を負担します。
つまり、企業等で働いている人は個別に国民年金を払う必要はなく、月々支払っている社会保険料の中から国民年金と厚生年金に関して、保険料を納めているということになります。
それゆえ、企業に勤めている方(第2号被保険者)は、国民年金と厚生年金の両方を老後に受給できることになります。
自営業・フリーランスの方、学生など(第1号被保険者)は、国民年金だけを支払っているので、1階部分の負担分だけ支払うことになります。したがって、将来貰える年金も1階部分からのみということになります。
専業主婦の方(第3号被保険者)の場合、自分で保険料を納付する義務はありません。第2号被保険者全体で保険料を負担しており、1階部分からのみの基礎年金を受け取ることができます。
国民年金の受給金額はいくらか
まずは、厚生労働省年金局のデータ「男女別年金月額階級別老齢年金受給権者数(令和元年度末現在)」から国民年金の受給額を見ていきましょう。
男性
- ~1万円未満:1万2693人
- 1万円~2万円未満:6万803人
- 2万円~3万円未満:22万1983人
- 3万円~4万円未満:70万6206人
- 4万円~5万円未満:134万5582人
- 5万円~6万円未満:312万4529人
- 6万円~7万円未満:849万4551人
- 7万円以上:38万1323人
女性
- ~1万円未満:6万6247人
- 1万円~2万円未満:24万4695人
- 2万円~3万円未満:74万63人
- 3万円~4万円未満:226万4161人
- 4万円~5万円未満:336万406人
- 5万円~6万円未満:454万1337人
- 6万円~7万円未満:598万7227人
- 7万円以上:144万306人
それぞれの平均額を計算すると、男性が5万8866円、女性が5万3699円、全体の平均額が5万5946円になっています。
国民年金だけだと、月々の生活費を賄うのは中々難しそうですね。