保険料負担は、父母・配偶者が多

では、「無職」の人はどうやって年金保険料を納付しているのでしょうか?就業状態別の保険料の負担者は公表されていませんが、保険料の負担者は公表されています。

  • 自分の収入で支払い:27.3%
  • 父母が負担:10.5%
  • 配偶者が負担:7.5%
  • それ以外の者が負担:0.4%
  • この2年間保険料を納めたことがない、または全額免除あるいは猶予:35.3%
  • 不詳:19.0%

第1号被保険者全体の保険料の負担者は主に「自分」、「父母」、「配偶者」の3者となっていて、全体の約18%は自分で保険料を負担していないことが分かります。

さらに「無職」の割合が高かった「20~24歳」の保険料の負担者について見てみましょう。

「20~24歳」の保険料負担者

  • 自分の収入で支払い:6.9%
  • 父母が負担:21.1%
  • 配偶者が負担:0.4%
  • それ以外の者が負担:0.3%
  • この2年間保険料を納めたことがない、または全額免除あるいは猶予:60.2%
  • 不詳:11.1%

「20~24歳」の年代では「この2年間保険料を納めたことがない、または全額免除あるいは猶予」が6割、次いで「父母が負担」となっています。

このことから、「20~24歳」で「無職」の人の保険料は父母が負担している場合があることが予想できます。

同時に「無職」の人でも年代が上がるにしたがって「自分の収入で支払い」、「配偶者が負担」の割合が高くなることも予想できます。

コロナの影響による減収で困ったら?

さて、2回目の緊急事態宣言が出るなど、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が長期化するこんにち。減収などの理由で保険金の支払いに支障が生じている方もいるのではないでしょうか。

このような方の救済手段として、保険料免除が適用される場合があります。詳しくは日本年金機構のホームページをご覧ください。

日本年金機構「新型コロナウイルス感染症の影響による減収を事由とする国民年金保険料免除について

参考資料

LIMO編集部