国民年金の納付状況は?

厚生労働省の「平成29年国民年金被保険者実態調査」(2017年)は、国民年金第1号被保険者1367万1000人の保険料納付状況を調査し、発表しています。

納付者:650万4000人(完納者:508万3000人、一部納付者:142万1000人)

  • 1号期間滞納者:264万8000人
  • 申請全額免除者:220万8000人
  • 学生納付特例者:179万2000人
  • 納付猶予者:52万人

被保険者の約半分は納付者で、半分は年金を払っていません。1号期間滞納者とは、調査期間中に保険料を全く納付していない人で、全体の約2割でした。納付者を年齢別にみていきましょう。

  • 20~24歳:76万1000人(11.7%)
  • 25~29歳:50万人(7.6%)
  • 30~34歳:62万3000人(9.6%)
  • 35~39歳:74万人(1.1%)
  • 40~44歳:89万8000人(13.8%)
  • 45~49歳:93万2000人(14.3%)
  • 50~54歳:87万3000人(13.4%)
  • 55~59歳:117万8000人(18.1%)

学生が多い20~24歳の年代を除いて、年齢が上がるにつれて納付者が増えています。続いて滞納者を見てみましょう。

  • 20~24歳:43万3000人(16.4%)
  • 25~29歳:29万人(11%)
  • 30~34歳:31万人(11.7%)
  • 35~39歳:31万7000人(12%)
  • 40~44歳:34万人(12.8%)
  • 45~49歳:38万8000人(14.7%)
  • 50~54歳:29万8000人(11.3%)
  • 55~59歳:27万1000人(10.2%)

こちらは学生の多い20~24歳の年代を除いて、大きな偏りはないようです。次の項では就業状況を確認します。