安心して老後を迎えるためには
ここまで、国民年金と厚生年金の受給額について確認しました。
自営業の方、会社員の方、受給額に差はありますが、いずれにしても年金頼みで老後の生活を送るのは難しそうです。
老後にお金の心配をしないために、気づいた時から老後資金の準備をオススメします。
現在、現役の方であれば、今ある収入をどれだけ老後に残せるかがポイントです。
そのためには、効率よくお金に働いてもらう資産運用が必要となってくるでしょう。
資産運用は、時間をかけて運用することでリターンが安定してきます。毎月少額からのつみたて投資で時間をかけて運用するようにしましょう。
国も資産運用を推進しています。イデコやつみたてニーサといった税制優遇制度がありますので、しっかり理解した上で利用することも検討してみましょう。
まとめにかえて
今回は、老後に受け取れる厚生年金と国民年金はいくらかについて、見てきました。
現役時代に準備した年金を、老後の生活資金として受給できるのはありがたいことです。しかし様々な負担が増している昨今、老後の生活を考えた時、現在の受給額では少し心許ない気がします。
ゆとりある老後生活を送るためには、資産運用の検討はもはや避けては通れません。
コロナ禍でお金のことを考えたり、ライフプランを見直したりする人が増えているようです。ライフプランを見直すと同時に、資産運用について検討するのもよいかもしれません。
自分なりのお金との向き合い方を、ぜひこの機会に考えてみましょう。
参考資料
- 厚生労働省「2019 年 国民生活基礎調査の概況」
- 厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 土屋史恵「厚生年金や国民年金を老後に、いくらもらえるか」(LIMO)
- 三輪文「60代が老後に受け取る厚生年金・国民年金の格差の額」(LIMO)
遠藤 勝弘