老後に受け取れる厚生年金はいくらか
厚生年金は主に会社員や公務員などが加入する年金制度のことです。
それでは、厚生年金の受給額はいくらなのか、さっそく確認してみましょう。
厚生年金保険(第1号) 受給者者平均年金月額・・・14万4268円
国民年金の倍以上の金額です。なぜこのような差がつくのでしょうか。
要因のひとつは、年金の掛け金を会社側も負担していることにあります。
国民年金は一律同じ金額の保険料(令和2年度)で16,540円となっています。
一方、会社員は標準報酬に18.3%かけた額を保険料として支払っています。月収30万の人だと、保険料は54900円です。これを会社側と本人と半分ずつ支払います。
自営業の人と比べると、会社員が納める保険料の方が総じて多くなり、このような差がつきやすくなります。
次に、厚生年金保険(第1号)の年金月額階級別老齢年金受給権者数を見ていきます。
- ~1万円:11万8761人
- 1万円~2万円:2万554人
- 2万円~3万円:7万2361人
- 3万円~4万円:12万4485人
- 4万円~5万円:12万9916人
- 5万円~6万円:17万4221人
- 6万円~7万円:39万931人
- 7万円~8万円:68万7211人
- 8万円~9万円:94万1392人
- 9万円~10万円:112万4290人
- 10万円~11万円:110万7208人
- 11万円~12万円:100万2179人
- 12万円~13万円:91万3139人
- 13万円~14万円:88万1277人
- 14万円~15万円:89万2573人
- 15万円~16万円:92万2995人
- 16万円~17万円:97万2110人
- 17万円~18万円:100万4084人
- 18万円~19万円:97万7454人
- 19万円~20万円:90万6204人
- 20万円~21万円:77万8400人
- 21万円~22万円:60万8254人
- 22万円~23万円:43万276人
- 23万円~24万円:29万5935人
- 24万円~25万円:19万9802人
- 25万円~26万円:12万8421人
- 26万円~27万円:8万312人
- 27万円~28万円:4万7813人
- 28万円~29万円:2万4606人
- 29万円~30万円:1万1790人
- 30万円~:1万8005人
国民年金の受給権者分布とは異なり、受給金額の範囲が広いのが特徴です。平均受給額が14万円に満たない人も大勢いる一方、20万円前後を受給している人も多くいることがわかります。
厚生年金は国民年金とは異なり、収入によって受給額が異なります。受給額の範囲が拡がっているのはこのためです。
年に1回「ねんきん定期便」が届きますので、保険料納付の実績、将来の年金給付に関する情報を見ることができます。自分の大切な年金ですから、注意してみておきましょう。