新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受け、結局一年間バタバタと過ぎ去った印象の2020年が「終わり、収束を願う2021年が始まりました。昨年は春の一斉休校の影響が尾を引き、冬休みの開始が遅れた結果クリスマス近くまで登校していたお子さんたちも多いのではないでしょうか。

一方、暦の関係で12月25日が仕事納めとなり、26日から冬季休業に入ったという会社もあり「10日も夫が家にいる…」と深いため息をついている奥様の話も耳にします。休暇に入りお子さんたちが家でパワーを持て余す中「夫の在宅でマンパワーが倍になるのは歓迎することでは?」と思うかもしれません。

しかし「パパと一緒の長期休み」ゆえに生じるストレス。そんな悩みに頭を抱える主婦の声を聞いてみました。

学習の遅れが気になる2020年度

2020年は政府の要請を受ける形で3月からの一斉休校がありました。休校措置はそのまま新年度になっても続き、緊急事態宣言下では新たなクラスメイトと顔を合わせることもなく時間だけが過ぎていくという、日本の子供たちにとってかつてない経験をしました。「友達に会えない」という切ない気持ちに加え、遅れてしまった学習面においても不安が付きまとう一学期となったのではないでしょうか。

その後、手探りながら学校は再開されたものの、本来通うべきであった日数の確保は難しく、授業は例年よりもハイペースに。短縮された夏休みや、例年ならお休みのはずの土曜日にも授業があるため子供たちの疲労はたまる一方。それをサポートする親も含め、昨年は本当に大変な年になったといえます。

特に、受験や人生の岐路に立つ子供を持つ家庭では、遅れてしまった分の学習を取り戻したり、日ごろの疲れのケアに重点を置きくなど、慌ただしい中ではできないことをおこなう冬休みにしたいと考えるのではないでしょうか。にもかかわらず「パパがいることで子供たちが思うように動いてくれない」というYさん。どういうことなのでしょう。

「学校再開後から駆け足で進んだ12月までの算数。息子は予想通り授業についていけなくなってしまい、宿題がなかなか進まなくなってしまいました。冬休みは理解できなかったところを復習したり、遅れを取り返せるように重点的に勉強をさせようと私は気合十分です。でも、普段から休みとなると息子は気づくと夫と遊んでいるんです。『本当にやばいから邪魔しないで』と夫に注意をしても『今年はみんながそんな調子だから無理することないよ』となんとものんきは回答。リビングでゲームをしているパパがいたら、子供が集中するわけないですよね。自分の子供のことなのに、目先の楽さを教える父親に腹が立ちました」

同じ親でありながら、パパが子供サイドについて足を引っ張るというのはどの家でもありがちな傾向のようです。