足りない老後資金、どうやってカバーする?

「年金の受給額が少なく、老後資金が足りなくなりそうだ」という方は、他の手段で不足分をカバーしておくと安心です。では、その手段をいくつかご紹介しましょう。

個人年金保険

保険と年金の機能を併せ持つ商品です。ただし、途中で解約すると元本割れする可能性も。受取り期間が一定期間の「有期年金」、終身にわたって年金を継続受給できる「終身年金」などの種類があり、保険料として半ば強制的に資金を確保できます。

個人型確定拠出年金「iDeCo」

年間上限額の範囲内で資金を運用し、60歳以降に年金または一時金で受け取る仕組みです。拠出する掛金が年間上限額の範囲内で全額所得控除となり、利息や運用益は非課税に。年金受け取り時は、「公的年金等控除」または「退職所得控除」が受けられます。ただし、加入期間は最低でも10年必要で、原則60歳以降の受取りとなります。

つみたてNISA

年間上限額40万円までの範囲内で、運用益(分配金や売却益)が最長20年間、非課税になる制度です。途中で解約できるうえ、資金使途も問わないため、自由度の高い投資方法だといえるでしょう。

さいごに

厚生年金や国民年金の加入期間が短い場合、受け取る年金が予想を下回る可能性があります。このご時世、必ずしも十分な退職金がもらえるとも限りません。今のうちから将来もらえる年金や退職金を把握しておき、老後に向けてお金の計画を立てていきましょう。個人年金保険やiDeCo、つみたてNISAなどを活用し、効率よくお金を貯めていくのも1つの方法ですね。

【参考】
平成30年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」厚生労働省年金局
高齢社会における資産形成・管理」金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書
iDeCo公式サイト
2020年の主な法改正」厚生労働省
働いてる人の年金受給額って、どれくらい?」LIMO

LIMO編集部