老後の大切な生活資金となる年金。就職すれば厚生年金、無職や専業主婦(主夫)、自営業の場合は国民年金への加入が対象となります。
そして、その加入状況は将来受け取れる金額を左右させます。なかには、いざ年金の受給額を目の当たりにして、「思っていたより少ない…」と焦りを感じる人も。その原因の1つとして、「加入期間の短さ」が挙げられます。では、加入期間が短い場合、受給額にどれほど影響があるのでしょうか。
国民年金と厚生年金、それぞれの平均受給額は?
そもそも、みんなの年金はいくらくらいなのでしょうか。まずは、国民年金の平均受給額をみていきましょう。
国民年金は40年間保険料を支払うと満額受給者となり、年約78万円(月額約6万5,000円)を受け取ることができます。その国民年金の受給者全体の平均月額は以下の通りです。
【国民年金】全体の平均受給額(年齢別)
60~64歳
- 平均年金月額…4万1,790円
- 受給権者数…27万1,837人
65~69歳
- 平均年金月額…5万6,831円
- 受給権者数…795万9,326人
70~74歳
- 平均年金月額…5万6,429円
- 受給権者数…787万4,093人
75~79歳
- 平均年金月額…5万5,972円
- 受給権者数…668万9,076人
65 歳未満のデータは、「繰上げ支給」をして受給を前倒しした人の金額です。前倒し受給をすると、受給割合が減り金額的にも少なくなりますが、全世代でおおよそ5万6,000円前後となっています。
次では、年齢別にみた厚生年金の平均受給額をみていきます。
【厚生年金】全体の平均受給額(年齢別)
60~64歳
- 平均年金月額…7万9,135円
- 受給権者数…176万2,370人
65~69歳
- 平均年金月額…14万4,521円
- 受給権者数…395万3,138人
70~74歳
- 平均年金月額…14万6,813円
- 受給権者数…365万7,905人
75~79歳
- 平均年金月額…15万3,816円
- 受給権者数…296万8,832人
国民年金の場合と同じく、65歳未満は受給割合や金額が低くなっています。65歳以降のデータをみると、14万~15万円ほどですね。では、「加入期間が短かった場合」は、もらえる金額はどう変わるのでしょうか。次で詳しくみていきましょう。