シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「くら寿司」を運営するくら寿司(2695)の2020年11月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年12月2日に更新された、くら寿司の2020年11月既存店売上高は、対前年同月比133.8%。内訳は客数133.8%、客単価100.0%であり、客数が130%を超える大幅な伸びを見せた結果、プラス成長を果たしました。
また全店売上高も141.2%と大幅なプラス成長。既存店・全店ともに130%超えのプラス成長になっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は10月決算)。
前期の既存店売上高はプラス成長5カ月・マイナス成長7カ月でした。今期は対前年同月比133.8%という幸先のよいスタートを切っています。なお、9月から3カ月続けてのプラス成長となりました。
全店売上高は前期がプラス成長8カ月・マイナス成長4カ月です。今期は既存店同様に大幅なプラス成長からのスタートとなっています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2020年1月に高値5,880円を付けた後に反落。2月からの株式市場全体の下落もあり、4月に安値3,145円を付けています。
その後はN字型の反発となり、10月には6,000円台に到達し10月28日の6,720円が最高値となりました。その後反落し5,000円台に戻りましたが、12月に入り5,900円台から6,000円超えをうかがう動きになっています。
前期後半からの好調を維持し、今期は対前年同月比で大幅なプラス成長でスタートを切りました。今期はこのまま好調を維持できるのかが注目されます。
参考資料:月別推移
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