日経平均はバブル崩壊後の戻り高値も視野に? ダウ最高値更新、日本株も連れ高期待

【日経平均株価】テクニカル分析 2020年12月6日

ダウ平均は3万ドル回復、最高値を更新。日本株も連れ高期待

2020年12月4日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より58円13銭安の26,751円24銭となりました。4日ぶりの反落です。

米製薬大手ファイザーが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、年内の供給量が当初計画に比べて縮小される見通しであると伝わったことから、投資家の間に買い渋りの動きが広がりました。また、11月の米雇用統計の発表を同日夜に控えていることもあって、利益確定売りも出ました。

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今週の動きはどうなるでしょうか。4日に発表された11月の雇用統計は、失業率は改善したものの、非農業部門の就業者数は、前月から24万5,000人の増加と、前月の61万人増と比較して鈍いものとなりました。

米国ではコロナの新規感染者数の増加に歯止めがかかりません。重症者や死者も増えており、経済活動再開が遅れることが懸念されます。ただし、そこでリスクオフにならないところが難しいところです。

11月の米雇用統計が市場予想を下回ったのにもかかわらず、4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は広く買われ、前日比248ドル74セント高の30,218ドル26セントと、終値ベースで3万ドルを回復、さらに過去最高値も更新しました。追加経済対策に対する期待感から買われたとされ、日本株も週初から連れ高になることが期待されます。

いよいよ12月。米国ではクリスマス商戦に突入し、ECサイトなどを中心に収益の拡大も見込まれます。日本国内でもコロナの新規感染者数が増加していますが、企業によっては早くも業績を回復しているところもあり、来年以降の伸びを期待した仕込みの時期と言えます。目線を上に持ち、銘柄を物色したいところです。

上昇一服ながら、チャートは強い上昇トレンドを示す

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週に5日移動平均線を回復したことから、先週はこれを維持できるかどうかが一つのポイントでした。実際には、陰線、陽線が代わる代わる出るような方向感の出しづらい展開となったものの、5日線を割り込むことはなく、堅調な値動きでした。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。5日線に下支えされてはいるものの、ローソク足の実体が次第に短くなっており、上昇一服の感があります。RSIなどオシレーター系の指標が「買われすぎ」を示していることもあって、利益確定売りも出やすいところです。

ただし、短期、中期、長期ともに、チャートは強い上昇トレンドとなっており、若干の調整が入ったとしても押し目買いの好機と考えていいでしょう。

下値メドとしては、心理的節目となる26,000円、25日線の25,600円付近、直近の安値である11月20日の25,425円などになりますが、現状は「買い」の勢いが強いため、そこまで調整しないうちの反発もありそうです。

逆に、今週、12月2日の高値(26,889円)を回復し、さらに27,000円も上回るようなことがあれば、バブル崩壊後の戻り高値である1991年3月の27,270円も視野に入ってきます。今週、一段上のステージに上がることができるかどうか、期待して注目したいところです。

下原 一晃

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執筆者
下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。