すでに厳しい経営状況が伝えられているJALでは、今冬のボーナスは前年比8割削減、JR東日本でも前年比3割減となることが報道されています。

各社のボーナスの減額見通しは、コロナ禍によって民間企業が受けたダメージの深刻さを、あらためてうかがい知ることができる数字になっていると言えるでしょう。

消費者調査で圧倒的No.1の使い道は?

一方、消費者視点では今冬のボーナスはどう捉えられているのでしょうか。

共通ポイントサービスの「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティングは、消費者の意識を調査するために定期的な「Ponta消費意識調査」を行っています。

今年9月に、20代~60代以上の男女3,000人を対象に行われた「第43回Ponta消費意識調査」では、「今年の冬のボーナスの使い道を教えてください」という問いに対して、「支給されない・わからない」と回答した割合は46.4%と過去最高になりました(2017年43.5%、2018年46.2%、2019年41.9%)。

また、使い道を回答した人の中でも、最も多かった回答は「貯金・預金」(38.0%)で、2位の「旅行(宿泊を伴うもの)」(6.9%)に大きな差をつけています。先行きの見えない不透明な現状において、いざという時のために備えておきたいという人が多いことが読み取れます。

ボーナス減で消費意欲が低下するのは致し方ないが…

ボーナスが支給されたら、本当はパーッと飲みに行ったり、旅行に行ったりしたかったのに…という方も少なくないでしょう。