2020年冬のボーナス返済「今からできる対策」とは

先述のような見通しを考えると、「ボーナス払い」について検討すべき局面に来ている家庭も多いかもしれません。返済に遅れがあると信用情報に傷がつくことも。とりわけ、住宅ローンの場合は延滞状況が悪化すると自宅が差し押さえられる可能性があります。

ボーナス返済の比重が特に多いような場合は、返済計画の見直しなどを検討してみましょう。

[1]住宅ローン「返済苦しい」人の約8割が未対策?

ボーナスが削減されると、住宅ローンの返済も一気に厳しくなります。そのため、早めに借入先に相談しておくことが重要となります。

オンライン住宅ローンサービス「モゲチェック」を運営する株式会社MFSが2020年4月に実施した住宅ローン返済に関するアンケート(※4)によると、住宅ローンの返済について、「苦しくなっている(39.6%)」「今後苦しくなりそう(28.4%)」と、約7割から回答がありました。その一方で、実際に住宅ローンの解決方法を検討・実行したのは22.6%にとどまり、残りの77.4%は未対策だったのです。

いつまでボーナス支給水準の低迷が続くのか、この先は不透明です。返済計画の見直しについてはできるだけ早く取りかかりましょう。超低金利の今、借り換えを行うことで総返済額を減らすことができたり、月々・ボーナス払いの返済計画を組み直すことが可能となったりするケースもあります。

ただし、収入が減少している場合は、借り換え時の審査で影響を受ける可能性も。見直しを検討している場合はできるだけ早期に取りかかることをおすすめします。

[2]クレジットカードのボーナス払いの対策は

クレジットカードの返済については、毎月分もボーナス分も、引き落とし不能には注意が必要です。延滞になると信用情報に登録されたり、カードの利用が停止される可能性も。毎月クレジットカード払いにしている公共料金などに影響が及ぶ可能性もあります。

今後の請求予定額についてはクレジットカード会社のサイトのマイページなどで確認できたり、コールセンターへの問い合わせで案内してもらえるケースもあります。

まずは引き落とし予定額を早めに確認しておきましょう。また、今後の工夫としては、ボーナス払い分は利用せず毎月の一括支払いのみに限定するなど、クレジットカードの使い方も工夫しましょう。