[3]転職後の賞与支給に注意
さて、「賞与」というものは、必ずしもすべての労働者に支給されるとは限りません。前述の三菱UFJリサーチ&コンサルティングによる調査(「2020年冬のボーナス見通し」)では、賞与が支給される労働者(民間企業)は4,257万人(製造業726万人、非製造業3,530万人)にとどまってます。
厚生労働省の調査(※5)によると「常用労働者(雇用期間に定めのない労働者)」は令和2年9月の速報値で5,133万人(事業規模5人以上、データでは「51,331千人」と表記)となっていますので、賞与が支給されるのは常用労働者の中でも約8割ということになります。
この先、転職を余儀なくされる可能性もあると思いますので、支給水準については確認が必要だといえるでしょう。
【参照】
※4「新型コロナウイルスによる住宅ローン返済への影響に関するアンケート」株式会社MFS 調査期間:2020年4月17日~2020年4月18日(2020年4月27日プレスリリース)
※5「毎月勤労統計調査」令和2年9月分結果速報 厚生労働省(令和2年11月6日発表)
まとめにかえて
いまだ収束のきざしが見えないCOVID-19 。給与、雇用といった、はたらく私たちを取り巻く事情は例年になく厳しい状況におかれています。
コロナ禍で迎える初めての冬。ボーナス時にまとまった額の返済を予定しているご家庭は、少しでも危険を感じたら、その時点で対策を始めることが肝心です。
【参考】
※1「新型コロナウイルス感染症に起因する雇用への影響に関する情報について」厚生労働省
※2 ニッセイインターネットアンケート~「夏のボーナス・新型コロナウイルス感染症の影響」について~
日本生命保険相互会社
※3「2020年冬のボーナス見通し」三菱UFJリサーチ&コンサルティング
※4「新型コロナウイルスによる住宅ローン返済への影響に関するアンケート」株式会社MFS
※5「毎月勤労統計調査」令和2年9月分結果速報 厚生労働省
LIMO編集部