繰り下げ・繰り上げ受給の割合
金融審議会の「高齢社会における資産形成・管理」によると、現在60歳の人が80歳まで生きる確率は78.1%、85歳まで生きる確率は64.9%となっていますから、。人生100年時代を迎え、繰り下げ受給した方がオトクになる人も多いでしょう。
ただ、厚生労働省年金局「繰り下げ制度の柔軟化」によると、繰り下げ制度の利用率は約1%しかありません。制度自体の認知度が高くないことに加え、受給を遅らせている間は年金なしで乗り切らなければいけないことが影響しているのではないでしょうか。
65歳で定年退職をして70歳から公的年金をもらうまでの5年間を、どのように乗り切るかは重要な課題になります。仮に年間300万円の生活費がかかるとすると、5年間で1,500万円も必要になるからです。