金の店頭小売価格は高騰を続けており、2026年1月には1グラムあたり2万9815円と、これまでの最高値を更新しました。

2月に入ってからは価格がやや落ち着きを見せているものの、これほどの価格上昇を目の当たりにすると「今から金投資を始めるのは遅いのではないか」とためらってしまう方も少なくないでしょう。

しかし、現代の金投資は、かつてのように「金の延べ棒(インゴット)を購入して自宅で保管する」というスタイルだけではありません。

現在では、証券会社や銀行の口座を利用し、毎月1万円といった少額から「データ上の金」を積み立てていく方法が主流になっています。

この方法なら、手元のスマートフォンや通帳で手軽に資産管理が可能です。

この記事では、デジタルで完結する「純金投資」の魅力に迫ります。

さらに、もし10年前から毎月1万円をコツコツと積み立てていた場合、資産がどのように成長したのかを、2016年から2025年までの実際のデータを用いて具体的に検証します。

1. 「毎月1万円の純金積立」を10年続けたら?2016年からの実績で運用成果を検証

過去10年間で、金の価格は大きな変動を経験しました。もしこの期間、証券口座などを通じて着実に積立投資を継続していたら、資産はどのように変化していたのでしょうか。

1.1 シミュレーションの条件設定

  • 積立期間:2016年1月から2025年12月までの10年間
  • 積立方法:毎月1万円を定額で購入する「ドルコスト平均法」を採用。買付は各月の最初の営業日時点の価格を基準とします。
  • 積立回数:合計120回
  • 購入手数料:税込1.65%と仮定し、手数料を差し引いた9835円が毎月の金購入に充てられるものとします。
  • 評価価格:2026年2月時点の価格(1グラムあたり2万7000円)を基準に評価額を算出します。

1.2 投資元本と手数料の内訳について

  • 投資総額(元本):1万円 × 120カ月 = 120万円
  • 手数料合計:1万9800円(毎月165円 × 120カ月)
  • 金購入資金の合計:118万200円(120万円 - 1万9800円)