退職金がもらえないことがある⁉

しかし、そんな退職金も必ずもらえるとは限らないのが事実。先ほどの「中小企業の賃金・退職金事情(平成30年版)」によると、退職金制度そのものが「ない」と答えた企業も24.2%存在します。

また、同調査によると退職一時金受給のため最低勤続年数は「3年」が最も多く、会社都合退職(29.5%)・自己都合退職(48.8%)と、自己都合退職の場合約半数が勤続3年に満たないと退職金を出さないことが分かります。

そのほか、退職金というと退職時に支払われるイメージがありますが、近年は「前払い退職金制度」を設けている企業も増えています。これは在職中の給与に退職金相当額を上乗せするシステムで、導入している企業は4.5%に相当します。退職金相当分をきちんと貯蓄したり運用したりしていなければ、いざというときに困ることになるので注意しましょう。