40代・50代にもなると、部長や役員などのポストに就いている人も少なくないでしょう。管理職や役員になっている人は、その能力が会社に評価されていまのポジションにいるはずです。
そうした人たちはどのように自分を成長させ、今のキャリアを築いてきたのでしょうか。今回は、40代・50代の管理職・役員の方たちに「自分のキャリアに役立った経験」について聞いてみました。
若い頃の激務、徹夜の日々
現在40代、金融機関で部長職として働くAさんは「20代のときの激務があったからこそ、今の自分がある」と話します。
「自分らが若い頃にはまだまだ残業規制とか厳しくなかったから、とにかく徹夜や深夜残業が当たり前。あのときにがむしゃらに働いたから今のポジションにいられると思う。あの頃は何もわからなくて、とにかく手と足を動かす必要があったし、時間をかけないとどうにもこうにも成果が出ない。逆を言えば、能力の低い人間でも長い時間をかけることが許されていた」と語ります。
「あの頃にはあの頃の成果の出し方があったけれど、今は時間をかけるという裏技が使えないから、成果を出そうと思うとスキルと効率を上げるしかない。それはそれで苦しいし大変だけど、そういう時代だからやるしかないよな」と今の若者たちの働き方にも言及していました。