現在の高齢者のリアル

実際、高齢者の暮らしぶりとはどのようなものなのか、内閣府が1月9日~1月26日に全国の60歳以上の男女計3,000人を対象に実施した「令和元年度高齢者の経済生活に関する調査結果」のうち「経済的な暮らし向きに関する事項」に注目し、内容を見ていきましょう。

現在の経済的な暮らし向きについて

「家計にあまりゆとりはないが、それほど心配なく暮らしている」54.0%
「家計にゆとりがあり、まったく心配なく暮らしている」20.1%
「家計にゆとりがなく、多少心配である」20.3%
「家計が苦しく、非常に心配である」5.1%

「心配なく暮らしている」と回答している人の合計が74.1%という結果に。

収入の種類(配偶者と同居している場合は、夫婦の収入)について

「公的年金、恩給」87.3%
「仕事による収入」41.0%
「企業年金、個人年金等」16.5%
「その他の収入」各10.0%未満

公的年金は想定内ですが、「仕事による収入」と回答した人が40%以上いることから、高齢者の就業率の高さが分かります。

1か月あたりの収入(配偶者と同居している場合は、夫婦の収入の合計)の平均額

「10万円~20万円未満(年額では120万円~240万円未満)」30.9%
「20万円~30万円未満(年額では240 万円~360 万円未満)」25.8%
「5万円~10万円未満(年額では60万円~120万円未満)」14.0%
「30万円~40万円未満(年額では360万円~480万円未満)」12.5%

現役世代と比べるとやはり少ない印象です。子どもが独立し、夫婦や一人で暮らしていることを想定すれば、毎月の支出も抑えられるとは思いますが、収入だけで暮らしていけるのか心配になりますね。実際みんなは老後に備えてどのくらい貯金しているのでしょうか。