iDeCoで運用商品を選ぶときのポイント

実際に運用商品を選ぶときには、どのような点に留意すればよいのでしょうか。ここではリスクの分散と許容度について取り上げます。

1) リスクの分散

iDeCoは毎月の掛金を複数の商品に振り分けることができます。しかし、投資対象を1カ所に集中した場合、その運用成績が悪ければ大きな損失になり、掛金全体が毀損してしまいます。

例えば、毎月1万円の掛金があるなら、4,000円は元本確保型、3,000円は外国株式、3,000円は国内債券、というように投資対象を分散することによってリスクが分散されます。どれかの運用成績が悪くても、被害は一部分で済みます。

2)リスクの許容度

毎月の掛金に対して、自分のリスク許容度はどれくらいなのかを確認しておきましょう。iDeCo以外にも老後資金の準備がある人にとっては、iDeCoではリスクを取ってもいいと考えるかもしれません。

また、60歳までまだまだ時間がある若い世代や、収入の多い人などもリスク許容度は高いと言えるでしょう。リスク許容度の低い人は元本確保型の割合を多くする、リスク許容度の高い人はアクティブ型の投資信託を組み入れる、などご自身の状況にフィットした構成を目指しましょう。