みなさんは自身の生命保険の加入内容について把握できていますか。生命保険文化センターの調査(※1)によると、生命保険の世帯加入率は(88.7%)という高い水準にあり、1世帯あたり生命保険の年間払込保険料は平均38.2万円となっています。1年間に40万円、で計算すると、10年で400万円、20年では800万円もの保険料を支払っていることがわかります。
その他、自動車保険、住宅保険、学資保険などを契約している家庭もあるでしょう。長年払い続けることになる保険契約について、内容を理解し、必要性を検討していくことが重要となります。保険契約の際に気を付けておきたいポイントや、保険の見直し時に気を付けたいポイントについてご紹介していきます。
(※1)『平成30年度 (2018年度)生命保険に関する全国実態調査<速報版>』生命保険文化センター
「満足度」イコール「保険への理解度」?
CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D. パワー ジャパンが行なった「2020年 生命保険契約満足度調査(※2)」によると、保険の理解度や満足度に関連があることが分かりました。
生命保険業界では契約時に顧客に充分な説明をすることが義務付けられ、説明体制の強化がとられています。
しかし説明項目の中には、営業担当者が説明しても、顧客が「説明があった」と認識できていない面があり、説明を受けたにもかかわらず理解できていないということもあるようです。
そして「説明を受けた」と認識されている場合には総合満足度は大きく、説明を行なったはずであっても「説明がなかった」と顧客が認識している場合には満足度は大きく低下する傾向にあることも分かりました。
つまり、「顧客が理解し、自らの知識として記憶に残るような説明があった」と受けとめている場合、保険に対する満足度も高く、契約内容を把握できているという傾向が分かったのです。
保険についてインターネットで比較・検討する機会も多いと思いますが、内容をしっかり調べて理解し、保障内容について説明を受けることが重要だといえます。もし、保険契約に納得感がない場合や不満を持っている場合は、調査結果のように、契約時点での保険内容の理解が不足している可能性があるのかもしれません。
(※2)「契約時の営業担当者による説明の質、満足度のカギに」株式会社J.D. パワー ジャパン2020年3月3日プレスリリース