記録的な猛暑となった夏が過ぎ、行楽には最適な秋がやってきました。今年は春先から外出自粛で旅行も控える状態が続きましたが、「Go To トラベルキャンペーン」の登場でレジャーに対する意識の変化も起きています。

秋の行楽シーズンに出かけたいアウトドア派の夫と、まだ様子を見たい筆者の温度差、学校で新しい生活様式に馴染みつつある子どもたちの反応を通じて、コロナ禍での新しい家族レジャーのあり方について考えていきます。

「GoTo」で旅行者は戻ってきているのか

需要激減の観光業などへの刺激策である「Go To トラベルキャンペーン」が7月22日からスタートしました。総額1.7兆円にもなるこの大型事業は、条件を満たせば大幅割引などの特典がつき、関連業種からはコロナ禍で落ち込んだ売上回復への起爆剤として期待が寄せられています。

国土交通省が8月25日に発表したところによると、7月27日から8月20日に大手・中小の旅行会社を通じて「GoToトラベル」を利用した延べ人数は約420万人に達したそうです。10月1日以降の旅行ではさらに内容が充実し、1人1泊6000円を上限に、旅行代金の15%相当額を地域共通クーポンとして配布することも開始されます。

また、東京都発着分も10月から追加される予定であることから、利用者は増加すると予想されています。こうした状況を踏まえると、「旅行先を選べば信じられないくらいお得な旅行ができる」と考える人も増えることでしょう。