おわりに

老後の不安としてあてはまるものの1位は、病気やケガなどの健康不安でした。しかし、最もあてはまるものとして選ばれたのは経済的な負担に関する不安です。

年金制度が崩壊したともいわれる現在において、どのくらいの貯蓄があれば老後に貧しい暮らしをせずに済むのか不透明でしょう。とはいえ、不安がるだけでは何も解決しません。少しずつでもよいので、健康やお金について考えてみましょう。今回がそのきっかけになれば幸いです。

【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

【参考記事】
老後の不安に関する意識調査」セコム株式会社
高齢者の人口」総務省統計局
『老後2000万円』と年金100年安心」(くらし☆解説)」NHK

瀬戸山 佳菜