老老介護で貯蓄を取り崩す…介護にかかる費用はどのくらい?

介護にかかる時間は?

また、同居家族の1日のうち介護にかかる時間は、「必要な時に手をかす程度」が44.5%と最も多く、一方で、「ほとんど終日」も22.1%という結果になっています。

要介護度別では、要支援1から要介護2までの場合「必要な時に手をかす程度」が最も多く、要介護3以上になると「ほとんど終日」が最も多くなります。

在宅介護と施設利用の状況は?

厚生労働省の「介護保険事業状況報告(月報・暫定)」(令和2年6月分)によると、在宅で介護または介護予防サービスを受けた人は383.7万人、施設でサービスを受けた人は約95.4万人でした。

また、同省の「平成29年介護サービス施設・事業所調査の概況」では、在宅でサービスを受けているのは要介護1と要介護2の人が多く、介護老人福祉施設や介護療養型医療施設といった施設の在所者では要介護3以上が9割超となり、要介護4と要介護5の人の占める割合が高くなっています。

介護にはいくらかかる?

公益財団法人 生命保険文化センターが過去3年間に介護経験がある人に行った調査によると、介護に要した費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)は、住宅改造や介護用ベッド購入などの一時費用の合計が平均69万円、月々の費用が平均7万8000円となっています。

月々の費用は、在宅介護か施設介護かで必要額は大きく変わります。一番の違いは言うまでもなく住居費です。在宅であれば必要ない住居費が、施設を利用すればかかります。また施設には、介護保険対象施設とそうでない施設、公的施設か民間かでも利用料金は全く異なります。

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執筆者
  • 中野 令子
  • ファイナンシャルプランナー/コラムニスト

1級ファイナンシャル・プランニング技能士。大手証券会社で約17年勤務。個人と法人向けに金融商品の販売に従事。現在は家業を手伝うかたわら、資産運用や保険のコンサルを行う。毎日の生活の中にあるお金をテーマに「くらしとお金の経済メディア LIMO」に執筆するほか、「女性の老後のためのメディア ミュゲ」の監修者として活動中。難しくて敬遠しがちな金融のしくみについて、わかりやすく説明。プライベートでは2児の母として、奮闘する毎日。