老老介護で貯蓄を取り崩す…介護にかかる費用はどのくらい?

特別養護老人ホーム(特養)の場合

特別養護老人ホームは、介護保険が適用され、自己負担が比較的少ない金額で利用できる介護施設です。月々の利用料だけで、一時金がかかりません。また、所得が少なくても利用できるように、所得区分によって利用料金は減免されます。

そのため、非常に人気が高く、順番待ちの施設も多いようです。ただし、入所条件が原則として要介護3以上なので、誰もが入れるわけではありません

民間の有料老人ホームの場合

入居の際にまとまった一時金が必要になります。また、毎月の利用料も、公的介護施設と比べると高くなります。一方、要介護1であっても入所可能で、特別養護老人ホームのように順番待ちすることは少ない状況です。

おわりに

介護には、さまざまな負担がかかります。通常は40歳から介護保険に加入しているので、65歳以降に介護や支援が必要と認められれば介護サービスを受けることができます。

ただし、保険の対象になるのは、あくまで介護サービスのみ。そのため、老後資金を準備する際には、上記で紹介した住居改造やベッド購入、日用品など介護費用全体も視野に入れて考えることが必要になってきます。また、少しでも健康寿命を延ばせるように、日頃から健康的な生活を送るようにしたいですね。

【参考資料】
令和2年版高齢社会白書」(厚生労働省)
介護保険事業状況報告の概要(令和2年6月暫定版)」(厚生労働省)
介護にはどれくらいの年数・費用がかかる?」(公益財団法人 生命保険文化センター)
介護保険制度における要介護認定の仕組み」(厚生労働省)
平成29年介護サービス施設・事業所調査の概況」(厚生労働省)

中野 令子

参考記事

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執筆者
  • 中野 令子
  • ファイナンシャルプランナー/コラムニスト

1級ファイナンシャル・プランニング技能士。大手証券会社で約17年勤務。個人と法人向けに金融商品の販売に従事。現在は家業を手伝うかたわら、資産運用や保険のコンサルを行う。毎日の生活の中にあるお金をテーマに「くらしとお金の経済メディア LIMO」に執筆するほか、「女性の老後のためのメディア ミュゲ」の監修者として活動中。難しくて敬遠しがちな金融のしくみについて、わかりやすく説明。プライベートでは2児の母として、奮闘する毎日。