両社のIR資料を見ると、日清食品HDでは日清食品(国内)の袋麺が対前年同期比+21%増で、「チキンラーメン」と「ラ王」が伸びを見せており(特に「ラ王」)、明星食品(同社も日清食品HDの子会社)では袋麺が同+43%増で「チャルメラ」が伸びています。

東洋水産はカップ麺と袋麺の内訳は開示されていないものの、即席麺事業が対前年同期比+5%増。伸びはわずかながらも、袋麺は「マルちゃん正麺シリーズ」が好調に推移しているようです。

福岡のマルタイは第1四半期の営業利益が約7倍に

また、上記の両社に比べ規模は小さいながらも、九州では知らぬ者のいない「棒ラーメン」のマルタイ(2919)※も絶好調。

同社の2021年3月期第1四半期は、売上高25億2000万円(対前年同期比+28%増)、営業利益3億8700万円(同+591%増)となり、こちらも営業利益が約7倍の大幅な増益となっています。

※福岡証券取引所

株価も上昇基調の日清食品HDと東洋水産

このように、即席麺を手掛ける企業の第1四半期はいずれも大幅な利益となりました。その好調さを背景に、日清食品HDと東洋水産はともに、株価も堅調な株価推移を見せています。