さらに、文鳥は元々温暖な気候の土地で生まれたため、寒さが苦手。体が小さいので冷えやすく、温度差は命取りになる場合もあります。だいたい25〜30℃が快適に過ごせるラインで、この温度を下回る日本の冬場は、どうしても専用の電気ヒーターが必要です。

放鳥時には、部屋全体もエアコンやオイルヒーターなどを駆使して、適温にキープ。温度だけでなく湿度も大切で、低すぎるとこれまた病気にかかりやすくなります。文鳥のために空気清浄機を稼働させることも。これらの機械を動かすには、当然ながら電気が必要です。

文鳥を飼うことと、水道光熱費というランニングコストは、切っても切り離せない関係なのです。

【おもちゃ代】意外と好みにうるさい…まるっと無駄になることも

ストレスや運動不足を解消するために、文鳥におもちゃを与えることがあります。しかし、飼い主の買ってきたもので喜んで遊んでくれるとは限らず、全く遊ばない、もしくは1回遊んだら気が済んで後は見向きもしないこともあるんです。

気に入った1つのおもちゃにご執心で、他には目もくれないことも。良かれと思って「そろそろ新しいものを…」と買ってきても遊んでくれず、がっかりさせられることが度々ありました。とくに2羽のうち一方の子は怖がりなので、見慣れないものには近づこうとせず、基本的におもちゃには消極的。でも、ブランコだけはお気に入りで、小さい時から5歳になった現在にいたるまで愛用し続けています。新しいおもちゃを与えても、結局は慣れたブランコに戻っていってしまうのです…。

せっかく買ってきたおもちゃもただの置き物と化し、おもちゃ代が丸々無駄に。購入前に試すわけにもいかないので、おもちゃを買い与えることは、ある意味“賭け”に近いかもしれません。

彼らの何がそうさせるのかはわかりませんが、意外と好みにうるさく、個性があります。まるで人間みたいです。