クルマに関わる支出

また、高齢になると話題になるのが「車の運転」に関することでしょう。上記、ソニー生命の調査では、運転免許証を自主返納した人はわずか2.9%。年代別では、50代0.8%、60代1.6%、70代8.4%という結果で、高齢者講習(※5)など免許の更新が厳格化している70代でも、自主返納している割合はまだまだ低いようです。

外出時の移動手段についても、一番多いのが「自家用車(65.0%)」となり、「電車(44.8%)」や「バス(25.5%)」などの公共交通機関を大幅に上回りました。自家用車がなければ生活が成り立たない地域もあり、環境によっては車の維持費も老後の必要経費となりそうです。

自動車の保有については、自動車税や任意保険料、車検もあり、年数が経てば買い替えも必要となるでしょう。車関連費はガソリン代を含めて年単位で計画を立てたり、車検を目安に2年単位で必要経費をリストアップしておくと、見積もりやすくなるのではないでしょうか。

こういった収入・支出の情報を見ていくと、高齢世代の負担は決して軽くはないことが分かってきますね。

(※5)「高齢者講習(70歳から74歳までの方の免許更新)」警視庁