未納分がある場合には、追納する、60歳以降もサラリーマンとして働いて厚生年金に加入する、60歳以降も国民年金に任意加入する、といったことにより、将来受け取れる年金額を増やしましょう。

それ以外にも、専業主婦が敢えて106万円の壁等を超えて厚生年金に加入する、公的年金の受取開始を70歳まで待つ、等々の工夫の余地がありますので、検討してみましょう。

老後は借家ではなく持ち家に住む

借家に住むべきか、持ち家に住むべきか、様々な考え方があると思いますが、筆者は持ち家派です。特に老後は持ち家に住むべきだと考えています。その最大の理由は、長生きしている間にインフレが来て家賃が高騰してしまうリスクを避ける必要があるからです。

「現役時代は転勤が多い」「子供の成長にあわせて間取りを変えたい」等々の理由で借家に住むとしても、引退して子供が巣立ったら、夫婦2人の家を持ちましょう。それが長生きとインフレに備えるために重要なのですから。

本稿は、以上です。なお、本稿は筆者の個人的な見解であり、筆者の属する組織その他の見解ではありません。ご了承ください。

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塚崎 公義