「社畜マインド」がパワハラを横行させる⁈

会社に飼い慣らされている家畜のように、会社のために自分の生活を犠牲にして働く会社員を「社畜」と表現することがあります。

実はこの「社畜マインド」は、少々危険。パワハラが常態化していると、過酷な環境下でも自分にとっては当たり前の状態になってしまい、感情や感覚がどんどん麻痺してしまうからです。

極端な話、パワハラを受けて育った部下が、今度は自分が上司になったときに、自分の部下に同じようにパワハラをしてしまうという、「負の連鎖」に繋がってしまうかもしれせん。

ハラスメントを受けても、半数近くが「誰にも相談していない」

ただ、おかしいと気が付いていても、動くことができない人も多いようです。

前述の調査(※2)によれば、ハラスメントを受けたことがあると回答した人に、「誰かに相談しましたか?」という質問をしたところ、実に44%もの人が「誰にも相談しなかった」と回答しています。

その理由は、「相談しても無駄だと思ったから」(67.3%)が最も高く、「相談するとまた不快な思いをすると思ったから」(20.6%)と「誰に相談してよいのかわからなかったから」(17.0%)が続きました。

相談を無意味に感じ、相談する前に諦めてしまう人が多いことがうかがえます。