心配だから閉じこもってしまうか、リスクをとっても活動するか。

コロナ騒動でも議論になりましたが、安心を選んで経済を止めるか、リスクをとっても経済を回すかは今なお、悩まされ続けている問題です。

目的のためならと、ドケチになりきり貯めた10万円

コロナ騒動の少し前、昨年の秋のこと。顔見知りの中学2年生の男子が浮かない顔をしていました。

「先生にダメって言われたんだよ、危ないからって」
 
この男子はケータイもスマホも持たず、1年ほど前から貯金にいそしんでいました。両親からもらう月々の小遣い、祖父母からもらう臨時の小遣い、お年玉もほとんど使わずに貯金していました。

暑い夏、みんながペットボトルの飲料を買ったとき、一人水道の蛇口に口を押し当てている姿を見たこともあります。今どきの中学生にしては珍しいくらいのドケチ、いえ、節約ぶりでした。

10万円貯まったとき、男子は嬉しそうに言いました。

「クロスバイク、買うんだ」