リスクを取らないリスク
学校にサイクリング計画を伝えたのは、決行の日の直前でした。伝えたというより、バレたというほうが正確かもしれません。いずれにせよ、中学生の遠出は禁止だと厳命されたそうです。しかたなく中止されました。
都内から湘南への、初めてのサイクリング。ルート、時間などをしっかり調べたうえでの計画でしたが、どんな計画にも、思わぬ危険が待ち受けていることは少なからずあるものです。家の中にいて、何も行動しなければ、危険はまずありません。
大人から見ると、子どもは危なっかしいものです。ついつい、あれもダメ、これもダメと禁止してしまいがちです。我が子ならなおさら、危険が待ち受けているかもしれないことはさせたくないものです。
かといって、行動しなければ、何一つ体験することはできません。成長の機会を取り上げてしまうことにもなりかねません。悩ましい問題です。
危険の種類にもよりますが、危険だからといって何でも禁止してしまうことのリスクもあるかなと思います。
コロナ騒動で活動自粛を呼びかけたこと自体がリスクをとった決断でしたし、自粛解除にもリスクがつきまとっていました。リスクを取らないことのリスクを痛感しないでもありません。