シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。国内でハンバーガーチェーン店「マクドナルド」を運営する日本マクドナルドHD(2702)の、2020年6月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年7月6日に更新された日本マクドナルドHDの2020年6月既存店売上高は、対前年同月比▲3.2%減。内訳は客単価が20.1%と大幅なプラスになったものの、客数が▲19.4%と落ち込んだ結果、マイナス成長となりました。
また全店売上高も▲2.8%で、既存店と同程度のマイナス成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は12月決算)。
今期の既存店売上高はプラス成長月4カ月・マイナス成長2カ月で、新型コロナウイルス問題が本格化した3月以降、対前年同月比は3月▲0.1%、4月6.5%、5月15.2%、6月▲3.2%と推移。4月、5月はプラス成長となりましたが、緊急事態宣言が全面解除となった6月はマイナス成長に転じています。
また全店売上高は、既存店がマイナス成長となった3月もプラス成長(同+0.5%)であり、6月が今期初のマイナス成長となっています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社株価は2019年10月に5,570円の高値を付けた後に下落し、2020年3月には安値4,290円に到達しました。しかし反発後は上昇が続き、6月15日には高値6,270円に到達。その後は下落し、現在は5,600〜5,700円付近での取引が続いています。
既存店・全店ともに対前年同月比で4月・5月はプラス成長となりましたが、緊急事態宣言全面解除後の6月はマイナス成長に転じました。他の外食チェーン店とは逆の推移を見せていますが、7月から再びプラス成長に戻ることができるのかが注目されます。
参考資料:月次動向(2020年度)
LIMO編集部