「遺言」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょう。
「うちは庶民だから関係ないわ」と思っているも多いかもしれません。でも、実は、2018年の遺産分割事件における認容・調停成立件数(7578件)のうち、遺産額が5000万円以下のケースは76.1%、さらに1000万円以下のケースだけで約33%を占めています(※1)。「もしやウチにも関係ある?」と思い始めた人もいるかもしれませんね。また、介護への貢献度が高かった子やきょうだいなどに、多めに遺産を渡したい、と考える人も増えています。
遺言ってどんな種類があるの?そもそも「遺言さえ書いておけば、相続トラブルは避けられるの?」。今回は、実際にあったエピソードを交えながら、「自分亡き後、何を、誰に、どう託すか」について考えていきたいと思います。