ケース2「遺言の開封現場が“修羅場”に」

次は4人姉妹の長女だったサトコさん(享年89歳)の事例です。

夫の死後15年間ひとりで暮らしていたサトコさんには子どもはおらず、成年後見人として弁護士を頼んでいました。82歳で本格的な介護が必要となってからは、真ん中の妹(三女・B子)とその娘のサポートを受けながら一人暮らしを続けました。

長年にわたる献身的な介護への感謝を込めて、死後、財産の大部分をB子さんとその娘に遺すことを決めたサトコさんは、相続がスムーズに運ぶ方法をケアマネージャーに相談。アドバイスを受けて「公正遺言証書」を作りました。

サトコさんの死後、遺言作成時に立会人になったという弁護士同席のもとで、遺言書が開封されました。A子(次女)・B子(三女)・C子(四女)、そしてB子の娘が見守る中、読み上げられた内容とは・・・。