シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。国内でハンバーガーチェーン店「マクドナルド」を運営する日本マクドナルドHD(2702)の、2020年5月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年6月4日に更新された日本マクドナルドHDの2020年5月既存店売上高は、対前年同月比15.2%増でプラス成長。客数が▲20.7%という大幅減となったものの、客単価が45.3%と大きく伸び増収を果たしました。

また全店売上高も15.4%となり増収。新型コロナウイルス問題の影響が続く中で、既存店・全店ともにプラス成長となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は12月決算)。

既存店売上高は今期、プラス成長月4カ月・マイナス成長1カ月となっています。新型コロナ問題が本格化した3月以降、対前年同月比は3月▲0.1%、4月6.5%、5月15.2%と推移しています。

客数は3月▲7.7%、4月▲18.9%、5月▲20.7%と減少幅が拡大していますが、客単価が3月8.3%、4月31.4%、5月45.3%と大幅に伸びており、客単価の伸びによりプラス成長を続けています。

全店売上高は既存店がマイナス成長となった3月もプラス成長(同+0.5%)で、その他は既存店と同様の推移を見せています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は2019年10月に5,570円の高値を付けた後に下落し、2020年3月には安値4,290円に到達しました。しかしその後反発し5月には高値5,570円を上方ブレイク。現在は5,800円付近で取引されており、2018年6月の高値6,030円目前という状態にあります。

新型コロナの影響から外食各社が苦戦する中、5月は対前年同月比15%以上のプラス成長を果たしました。緊急事態宣言解除後の6月も成長を続けることができるのかが注目されます。

日本マクドナルドホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:月次報告(2020年度)

LIMO編集部