「夫と相談し、有料老人ホームのような施設に入ってもらおうかという話になった。でも、施設の費用が思ったよりも高くて、入居時に数千万、そのほかに月額費用がかかる。お義母さんは数年前に亡くなったお義父さんの入院費や手術費でほとんど貯金はなかったし、ちょっと大変すぎて…。介護の費用なんて調べたこともなかったからびっくりしてしまった」と言います。
このように、介護の費用は必要となったときにようやく調べて衝撃を受けるというケースも少なくありません。Cさんのように有料老人ホームを検討する人も多いかもしれませんが、地域によっては空きも少ないですし、初期費用や月額費用に相応の金額がかかるので準備をしておかないと希望通りの選択肢が選べなくなってしまいます。
子どもがいると、40代、50代まで手が離れないという人がほとんどで、なかなか介護まで頭が回らないかもしれません。しかし、介護は突然やってくるもの。しかも大金が必要になります。親本人に貯金があまり残っていないというケースも考えられますので、親世代も巻き込んで、老後のことや介護のことを話し合っておく必要がありそうです。
おわりに
繰り返しになりますが、介護は突然やってくることがあります。教育資金や自身の老後資金で手が回らない人も多いと思いますが、放っておけない問題でもあります。何事も早めから準備をしておくことが大事。40代、できれば30代のうちから親や家族と相談をしておくのがいいでしょう。
【参考資料】「平成29年就業構造基本調査結果 要約」(総務省統計局)
大塚 ちえ