仮に、この投資枠を全額使用して、800万円を運用した結果、資産が2倍の1,600万円になったとします。通常ですと、運用益の800万円に20.315%の税金、約160万円を支払うことになりますが、つみたてNISAで運用すると、この税金は払う必要がなくなります。運用がうまくいけば、節税が可能となるのです。
つみたてNISAのデメリットは?
つみたてNISAはiDeCoと比較すると、その仕組みは複雑です。つみたてNISAの最大のデメリットは、この仕組みの複雑さと言えるでしょう。
まず非課税期間ですが、つみたてNISAの場合、投資した年から20年間が非課税期間となります。
例えば、2018年から運用をスタートすると、2018年から20年間が非課税期間、次の年も運用するとして、2019年からスタートすると、2019年から20年間が非課税期間となります。こうして20年間運用を続けていくと、1年毎に積み立てた資金が、20年後から、1年毎に非課税期間を終了するという、何とも微妙な仕組みになっていることが、お分かりいただけるかと思います。