借入金の平均が貯蓄額の平均を上回る
厚生労働省の「平成28年 国民生活基礎調査の概況」(2017年6月発表)では、世帯主の年齢別に1世帯あたりの平均貯蓄金額と平均借入金額を示しています。それによると、40代の平均貯蓄額は652万円、平均借入金額は862万円。
下図のように、平均貯蓄額は年代が上がるごとに増えていき、60歳代が最も多い1338万円となっています。対して、平均借入金額が最も多いのは30代の866万円で、40代はそれに次ぐ862万円という結果でした。
また、40歳代の貯蓄の増減状況では、増えたが18.1%、変わらないが39.6%、減ったが33.4%。減った理由は次の通りで、住宅ローンや教育費を抱え、日々のやり繰りが楽ではない状況が見て取れます。
- 日常の生活費への支出:61.3%
- 土地・住宅の購入費:8.0%
- 入学金、結婚費用、旅行等の一時的支出:36.0%
- 株式等の評価額の減少:6.5%
- その他:26.6%