素直じゃない

「素直さは最大の知性」という言葉をアインシュタインが残しています。

自分で稼いでいく自営ビジネスの世界では、素直であることが絶対的に必要です。素直さというのは「変化への対応力」のことではないでしょうか。時代やビジネス環境の変化にいち早く対応できる人がすなわち、資本主義社会においてのサバイバル能力の高さに直結しますから、素直に相手の意見や自身の状況を受け入れ、時にはプライドを捨てて前へ進む心の柔軟さが必要となるのです。

しかし、彼/彼女らの共通点に「非常にプライドが高く、素直でない」という点が感じられました。「自分はできる」と強く思うあまり、「間違っているのは周囲。自分の提供する商品の良さを理解できていない顧客を教育する必要がある」といい、「顧客に良さが伝わるよう、自身のアプローチを変える」という発想はないように感じました。

「自分ならできる」という自己肯定感を持つことは何事に挑戦する上でも必要な要素です。しかし、人間は誰しも欠点や苦手な分野があるものです。ネガティブなフィードバックにも傾聴し、必要な変化を受け入れなければ改善がありません。改善がなければ、変化に対応できませんから、結果として生き残ることもできないのです。

起業して稼いでいくビジネスは、学歴ではなく実力一本で勝負する世界です。高学歴に足をすくわれる東大生がいる一方で、資本主義社会で求められる本質を素早く見抜き、大きく成功する東大生もいます。その差を分けるのは、「コミュニケーション」という人と人との関係をつなぐやや原始的に感じる要素なのかもしれません。

【参考】

高級フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」代表 黒坂 岳央