少し前までは、飲める場所や機会が非常に限定されていたクラフトビールですが、最近では全国各地でクラフトビアフェスなども行われているので、出荷量が増えると共に認知度もどんどん上がってきています。コンビニやスーパーで売られている銘柄もたくさんあるので、店頭で目にしたことがある方もいると思います。

クラフトビールと普通のビールの間に明確な線引きはない

さて、冒頭で触れた「クラフトビールと普通のビールの違い」ですが、結論から先にお伝えしておくと、実は両者の間には明確な線引きがないのが現状です。

強いて言うならば、普通のビールは「大きな会社で大量生産されて全国に流通しているビール」、クラフトビールは「規模の小さな会社で作られて限定的に流通しているビール」と言えるかもしれません。

しかし最近ではクラフトビールを作っている会社の中にも、会社の規模を広げてほぼ全国に販売網を拡大している会社もあるため、今後さらにクラフトビールと普通のビールの境界はあいまいになっていくでしょう。

ただ、クラフトビールの「クラフト」には英語で「技術・手腕」という意味があるので、クラフトビールは「ビールの醸造所や醸造家が自身の手腕を振るってこだわりを持って作ったビール」という意味で用いられる傾向があります。