8月6日に総務省が公表した「住民基本台帳に基づく人口・世帯数」によると、2025年1月1日時点での日本人の人口は1億2065万3227人でした。前年からの減少幅は90万8574人と、過去最大となっています。いま日本では、人口減少のスピードがさらに加速していることがわかります。

実際に住んでいる人の居住実態や移動が反映されやすいのが、住民基本台帳の特長です。今回はこの統計をもとに「都道府県」と「市区町村」での人口推移の違いに注目し、日本社会が直面しているリアルな現状を読み解いていきます。

1. 全国的な人口減少の背景にあるものとは?

総務省の「第1-1表 住民基本台帳人口の推移【総計】」によると、2025年1月1日時点での日本の総人口は1億2433万690人となり、前年比で55万4485人とマイナス0.44%の減少となりました。総人口には日本人のほか、外国人住民も含まれています。