4. まとめにかえて
今回は、総務省が公表した住民基本台帳データをもとに「都道府県」と「市区町村」での人口推移の違いなど解説しました。日本人の人口は、前年比で90万人以上減少し、過去最大の落ち込みとなっています。
大都市圏では人が集まり続けている一方で、地方の市区町村では人口減少がより深刻化しており、この「地域差」はますます広がっているように見えます。外国人住民の増加は一定数あるものの、全体としては「減少傾向」に歯止めがかかっていない状況です。
こうした動きは、私たちの暮らしや働き方、地域との関わり方にも少しずつ影響を与えていくはずです。「自分には関係ない」と思いがちな人口の話も、じつは身近なテーマです。これを機に、住む場所や地域とのつながりについて改めて考えてみてもよいかもしれませんね。
参考資料
村岸 理美
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社。生命保険・損害保険の営業を経て、社内教育部署にて教材制作や研修の企画・運営に携わる。退職後は独立系ファイナンシャルプランナーとして、個別商品の勧誘はせず公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計に対応。マネースクール講師としても活動し、社会保障制度、リタイアメントマネジメント、家計管理、資産運用などお金に関する幅広い分野に強みを持つ。現在も「お金の先生」であるJ-FLEC(金融教育推進機構)認定アドバイザーとして、学校や企業に出張授業で金融教育の普及に取り組んでいる。
2025年に株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチに入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMOマネー編集部にて、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、保険などを中心に企画・執筆・編集・監修を行う。(2025年5月30日更新)