医療費、どうやって備える?

平均寿命と健康寿命は異なります。「健康寿命」とは、世界保健機関(WHO)が提唱した新しい指標で、「平均寿命から寝たきりや認知症などの介護状態の期間を差し引いた期間」となっています(※1)。

生命保険文化センターによると、健康寿命(2016年)は男性72.14歳(平均寿命80.96歳)、女性74.79歳(平均寿命87.14歳)となっています(※2)。平均寿命と健康寿命の差はそれぞれ、8.84年間と12.35年間です。平均寿命が延びたら、比例して健康寿命が延びるわけではないかもしれません。

人生100年時代、医療費も増加傾向にあります。「長生きリスク」という言葉があるように、長生きすればその分だけお金はかかるので、備えなければならないお金が増えるのは必然でしょう。

「先進医療」などの治療を希望される方は、医療保険に加入する方もいるでしょう。貯蓄で十分だと思う人もいると思います。

まずは健康的な生活を心がけ、なるべく医療費を抑えられるような生活習慣を身につけたいですね。そのうえで、どのように備えるか、家族やファイナンシャル・プランナーなどの専門家に相談するなどして決めることをおすすめします。

【参考】
(※1)「健康寿命」e-ヘルスネット(厚生労働省)
(※2)「健康寿命とはどのようなもの?」生命保険文化センター
医療保険に関する基礎資料」厚生労働省
平成30年簡易生命表」厚生労働省
医療費の自己負担」厚生労働省
厚生年金や国民年金をみんな、いくらもらっているのか」LIMO
公務員と会社員の退職金、どれくらい違うの?」LIMO
生涯年収がもっとも高いのは公務員?それとも大企業の正社員?」LIMO

LIMO編集部