面接で全員が黒スーツの謎

日本の就活では、ほとんどの就活生が黒のリクルートスーツに身を包み面接に挑んでいます。かつては濃い紺かダークグレーが「絶対」とされていたようですが、現在では、黒が「無難」と認識されているからでしょう。

ただし、黒のリクルートスーツに対しては、「葬式のようだ」「個性がない」などの批判的な声もあります。また、全員が同じ黒スーツだと「見分けがつかない」「非常識な恰好でない限りどんなスーツでも良いのに」と感じる面接官もいるようです。

ノックの回数やスーツの色で落とされるのか?

「面接官の本音」というような記事を見ると、その多くは面接の「内容」で落としたというエピソードが中心で、ネット上も含めて「マナー」で落としたという声はあまり聞きません。

ただし、多くのマナー講師やキャリアセンターなどがノック3回や黒スーツを「無難」であるとしている以上、それに従って面接に臨んで損することはないでしょう。

特に日本の会社は、それが良いことかどうかは別として、新人の頃から自分の意見を主張することはなかなかできないもの。まずは会社のルールを覚えて、上司の言うことをよく聞く新人が重宝されがちです。

そのため、社員の人数が多い大企業であるほど、「新しいアイデアを持っている」「尖った個性を活かせそう」という人より「真面目に仕事をしてくれそう」「空気が読め、協調性がある」という方がまだまだ評価されるのではないでしょうか。