2020年2月27日の夕方、突然発表された全国の公立小中高学校の一斉休校要請。ニュースを知って激震が走った家庭は少なくないでしょう。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大による措置とはいえ、まだ感染者が出ていない地域でも3月2日から臨時休校となるなど、現場の先生方も保護者も混乱するばかりでした。
政府の発表から半日で長い春休みが決まったこともあり、突如として子供たちの今年度の学校生活は終わりを迎えました。誰もが手探りの中、1カ月を超す休みをどう過ごせばいいのでしょうか。
突然の休校で落胆する子供達
夕方のニュースを流しながら夕飯の支度をしている最中、アナウンサーが慌ただしい様子で速報ニュースを読み上げ始めました。新型コロナウイルスに関するニュースだというのは予想はしていましたが、想像を越える内容に言葉を失いました。
週明けの月曜日、3月2日から春休み前までの休校を全国の公立小中高に要請するということは、すまわち今年度の学校生活があと1日で終わってしまうことを意味していたからです。「長い春休みになる」と一報を聞いた筆者の子供達は喜んだものの、すぐさま現実を知り落ち込んでいきました。
引っ越しをするお友達とちゃんとお別れできない。一生懸命練習していた6年生を送る会もなくなる。1年間一緒に学校生活を送ったクラスが心の準備もないまま終わってしまう…。今年度の学校生活とお別れしなくてはいけない事実を知り、暗い雰囲気のまま夕飯を食べました。