いろいろな思いが交錯する不安な夜

その一方で、一斉休校を要請するといっても教育委員会がそれに従うかは速報が入った時点では全く分かりません。一報が飛び込んだ時間帯を考えると、帰宅している先生もいるはずです。

数時間で全ての判断を下すには大きすぎる事態ということもあり、もしかしたら2週間は休みになり、最後の週だけ登校できるのではないか。または、先生も未習単元を進めたり補助プリントを渡すために1週間登校させてから休みに入るのではないか。そんなわずかな希望を抱きながら子供達は眠りにつきました。

夜が明け、朝のニュースや新聞でも一斉休校の話題が大きく取り上げられていました。しかし、どの番組を見ても「各自治体の教育委員会から今日中に判断が発表される予定です」という内容が繰り返し流れるだけで、学校に行かない限り何も分からないままでした。

涙で6年生の登校姿を写真に撮るママも

28日の朝、近所では写真や動画を撮って我が子を送り出している6年生の保護者の姿がありました。まだ学校から正式連絡はないものの、今日がランドセルを背負って学校へ行く最後の日かもしれない。ハンカチで目を押さえながらスマホで子供たちの姿を撮っている知り合いのママを見て、筆者の胸も熱くなりました。