相談しづらいセクハラ被害

日本マスコミ文化情報労組会議の調査でも6割以上のセクハラ被害者が「セクハラを受けても誰にも相談できなかった」と回答し、回答の中には「人間関係が面倒になりそうだから」「空気が悪くなりそう」など、その後の人間関係を考えすぎてしまいセクハラを相談できないなどの声が多く上がったようです(※2)。

今回の件は結論として、Aさんが問題提起を行い、Bさんが太ももを触ったことを認めたため、慰謝料を払う形で解決しました。

AさんはBさんに抱きつかれた事実なども主張しましたが、十分な証拠がなかったため認められませんでした。

仮に抱きついたことが事実として認められていれば、これは「強制わいせつ罪」が十分に適用される事案です。もしこういったセクハラに巻き込まれたとしたら、大変な状況ではありますが、証拠の動画、音声などを録音することをお勧めいたします。

そして今回のケースのようにセクハラで慰謝料を取れるケースも十分にあるのですが、それでも泣き寝入りをしてしまっている被害者の方が多くいるのも現状だと思います。