最近は子ども一人当たりにかける教育費が高くなりつつある、というニュースを耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。少子化で子どもが少なくなった分、一人の子どもにお金をかける親が増えているということでしょう。

私立に入れたい、あの有名な塾に入れたい、などと考えている人もいると思います。では、子どもにかかる教育資金はどう貯めていけばいいのでしょうか。子どもができたら学資保険、と漠然と思っている人もいると思いますが、それだけで足りるのでしょうか。今回は、教育資金の貯め方と学資保険の活用方法について見ていきます。

学資保険だけでは足りないことも

そもそも、学資保険に入ったからといって、それだけで教育資金は十分なのでしょうか。結論から言えば、十分とは言えないでしょう。理由としては、単純に「受け取れる総額 < 教育資金総額」となることが多いからです。

もちろん学資保険で受け取れる金額を増やすことはできます。しかし、そうすると毎月の保険料がその分高くなります。払込期間が10年だったり14年だったりと、本格的に子どもにお金がかかるようにならないうちに払い込みを終わらせられる学資保険も多いですが、「子どもにお金がかからない時期 = 親も若く所得がまだそれほど多くない時期」でもあります。そのため、保険料があまりに高いと家計の破綻を招きかねません。

また、子どもがすべて公立学校であれば学資保険だけで賄うこともできるかもしれませんが、私立に行けば教育費は跳ね上がります。大学で医学部や薬学部などに進めばさらにお金がかかりますし、進学費用だけでなく部活や塾などのお金もかかってきます。すべてを学資保険で賄おうと考えるのはほぼ不可能に近いと言えるでしょう。